昨日ご提供しました丸鶏の塩釜焼、料理名としては乞食鶏(こじきどり)といいます。
***乞食鶏の歴史***
昔、食べ物に困った乞食が鶏を一羽盗みました。鍋などがなく、調理の手段に困った乞食は、土の中に鶏を隠しました。
何も知らない村人は、その上で焚き火を…。
その後、戻った乞食が土の中から鶏を掘り出してみると、とても美味しい鶏の丸焼きができていたそうです。
言い伝えによって話は少しずつ異なっていますが、偶然できた料理で、その後、粘土で鶏を包み土を釜にして調理する方法がとられるようになったのだとか。
現在では、鶏の中に炒めを入れて、蓮の葉等に包み、粘土だけでなく塩等で調理されています。
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さて、昨日ご提供しました丸鶏の塩釜焼のご紹介。
昨日は岩手県産若鶏の清流鶏を使用しました。
この状態で仕入れます。
鶏の中から骨を取り除きます。
中が空洞になった鶏には酒をふり、豚挽き肉や、さいの目に切った野菜を醤油などで炒めます。
この時は、高菜と豚挽き肉、色々野菜の炒め。
鶏の頭をたこ糸で縛り、炒めたものを鶏の中へ詰めます。
具を詰めたら、尾のところは竹串等で中の具が出ないよう閉じます。
ハンマーなので軽く叩き
釜代わりの食塩をのぞけば
中から、蓮の良い香りと、柔らかく焼きあがった丸鶏が!!
数名で取り分けてお召し上がりください。
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