幼い頃、母が近所の方を家に招待して、長い時間お茶を飲みながらゆっくり話をしていたのをよく覚えています。時には母が手料理を振舞ったり、お茶菓子を用意したりしてもてなしていました。
私は誰かが家にいるのが大好きでした。
幼稚園生くらいの頃には、家の前でご近所さんが通ると
「家によっていきませんか?お母さん、アイスコーヒー入れてくれるよ!」
と、声を掛けていたそうです。
大人の会話にいれてもらえる訳ではないのに、その状況がとても好きでした。
昨日、母と、私も幼い頃から良く知っている母の友人達が、食事をしにきてくれて、なんだかそんな事を思い出しました。
私が思い描くお店のイメージは、その感じに少し似ています。
お客様が、ゆっくり食事をしたり、お酒やお茶を飲んだり…家のようにゆっくりできる場所。
だから「茶家」とつけました。
「大切な方との時間をゆっくり過ごして頂きたい」そんな思いでお店作りをしています。