青山で毎週土日に開催されているFarmer’s Marketに行ってきました。
生産者が直接野菜を紹介している土日限定のマーケットで、生産者の方とコミュニケーションをとりながら野菜を買うことができ楽しかったです。
私はお店を始めるまでは、今ほど「いただきます!」の意味を大切に思っていなかったなと思います。
でもシェフが料理をするところ近くで見ていると
「いただきます」や「ごちそうさまでした」
が沢山のものに向けての言葉なんだなと自然と思うようになりました。
いただきます→料理をしてくれた人へ、食材を手配してくれた人へ、食材を作ってくれた人や育ててくれた人へ、命へ…。
頭では分かっていても、初めて実感できたのは最近のこと。
飲食で働いている人にとっては当たり前の話だと思いますが、今までスーパーで買っていた物がスーパーで並ぶ物とは違う状態で運ばれてきます。
初めはその事に結構衝撃を受けたんですよね。
例えば冬、牛タンの煮込みを出していた時は、あの形のまま運ばれてきて、シェフは皮を剥くところから始めます。
あの多きな物を、皮を剥くところから狭い調理場で行うのですから、見慣れていな私には結構衝撃的でした。スーパーでお肉の塊を買うよりも、「本当に生き物の一部だな~」という事がより現実的で。
生産者の気持ちとか作られている環境とか、そうことに興味を持ったのもお店を始めてからです。それは、今まで見たこともない野菜と出会ったり、お客様が食材に対して思っていた以上に敏感であると感じたからです。
私達飲食店はご提供したものに対してお客様に評価をしてもらえれば、直接「美味しかった」と言って頂けるけれど、その言葉は、私達にだけ向けられた言葉ではなく、私達に食材を提供して下さっている方や命に対して向けられた言葉でもあります。
私は、そういう感覚を持つことで、今まで以上に食事をすることが楽しく、美味しいものに貪欲になったし、お客様にもできる限りよい食材を、と思うようになりました。
話は戻りますが、こういった市場は今各地で開催されているようです。
スーパーに行けばある程度のものは揃いますが、中には手がかかる為、生産量が少なく市場には出せないものも沢山あります。
新しい食材と出会うのはとても楽しいし、生産者の方と会うと、手塩にかけて育てられたのだと、ちょっとだけ食に対する気持ちも変わるかもしれません。
シェフもお客様に喜んで頂きたいといつも丁寧に料理を作っています。
それと同じで生産者も食べてくれた人に美味しいと言って頂きたいという気持ちで大切に育てられているのだと思います。
ご興味があれば!
↓
http://www.farmersmarkets.jp/
http://www.marche-japon.org/